埼玉県や群馬県の総菜店で購入したポテトサラダを食べた人たちが病原性大腸菌O157に感染。
感染者は両県で計15人。
店舗の1つは「でりしゃす籠原店」(埼玉県熊谷市)で、
感染者は下痢などの食中毒症状を訴えていました。
中でも、溶血性尿毒症症候群(HUS)により、
一時意識不明となっていた女の子(5)は
8/29現在よくなってきているそうです。
ちなみに、同店などがポテトサラダに加えたハムや
リンゴなどの製造元に立ち入り調査した結果、
衛生状況に問題はなかったようです。
ということですが、製造元じゃないとなると、
お店で販売しているときにo157が繁殖した可能性がありますね。
系列店ではそういう報告がないということもありますし。
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食中毒ってどういう状態?
なんらかの有害な物質入りの食品を
食べることによって起きる症状を食中毒と呼びます。
主に、腹痛、おう吐、下痢、発熱などの
胃腸に関する症状がでたら食中毒。
原因となる物質は、細菌、ウイルス、化学物質、自然毒、寄生虫ですね。
今回の原因はo157と呼ばれていますので、ちょっと説明しますね。
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o157とはなんぞ。
O157は略称でして、
本名はO157:H7(オーイチゴーナナ、エッチナナ)と言います。
エッチなナと読みそうになるのは私だけでしょうかw。
それで、この「O」とは、
大腸菌の表面のリポ多糖体抗原を示しています。
「何? リポ? 抗原?」
ハイ、なんじゃそりゃですね。
この、抗原というのは、
菌の表面に生えている毛だと思ってください。
(あくまでイメージです)
この毛のちぢれ具合で人間の免疫ちゃんが
敵とか見方とか判別するわけです
(あくまでイメージですからね!)
そして、このO抗原は170数種確認されています。
(つまり、今、ちぢれのバリエーションが170種類くらいあるとw)
その157番目に確認されたO抗原(毛のパターン)を
持つ大腸菌のことをO157と呼びます。
o157、その強さの秘密。
そもそもですけど、普通の大腸菌は毒素は出さないんですね。
でも、バクテリアファージというウイルスが
赤痢菌の毒素遺伝子を大腸菌に渡してしまったらしいのです。
いやぁ自然界でも遺伝子組み換えが行われるんですねぇ。
だから病原性大腸菌。
それで、このo157大腸菌が口から入って、
腸で繁殖して毒素を出すことで食中毒になるわけです。
食中毒の予防
はい、では、食中毒を予防するには。
皆さんご存知の、火を通すですね。
o157は熱に弱いので、75度1分間の加熱で死滅します。
特に牛肉などの食肉や食品では、しっかりと加熱すれば、死滅するため、
O157(やO111)のリスクは無くなります。
まぁ、熱が弱点ってのは、他の大腸菌や細菌にも共通していえますけどね。
あと、消毒にもかなり弱いです。
アルコール消毒、漂白剤、塩素消毒など
一般的な消毒で死滅させることができる。
なので、蛇口からでる、水道水なんかは
O111やO157の心配はありません。
それでも食中毒になったら
症状が軽い(吐き気程度、腹痛が無い、便が少しゆるい)場合は、
脱水に注意して様子見でも良いようです。
ビオフェルミンやミヤリサンなどの
市販の整腸剤を服用してみるのもいいらしいですよ。
下痢止めはかえって悪化させることもあるので、
安易な服用は避けたほうがいいみたいです。
上記以外の場合は無理せず、
病院に言ってお医者さんに見てもらいましょう。
待ち時間で何を食べたか、自分で整理しておきましょう。
で・・・結局ポテサラの安全な食べ方はどうなのよと。
私的にはレンジでチンがいいんじゃないでしょうかね。
でもね、レンジもやりすぎると、
マヨのクリーミー感が飛んで、
粉フキいも的な別の食べ物になりますから
ご注意くださいねw。
そもそも、ポテサラであたるって事自体、
もう運みたいなものなので、
対策もクソもないんじゃないかと思いますが(爆)
ちなみに、私はベトナムに赴任したことがあるんですが、
ベトナムに行くと、結構おなかが下痢気味になるんですよね。
誰でも一度は。
それで私も例外なく感染しまして、
それを知らずに3週間ほど我慢して、
耐え抜いたわけですよ。
信じれば治ると思って。
で、あるとき、同僚にそのことを話すと、
「それ、医者に行かないと直んない」とのことで。
(えーっ、そんな大事なこと最初に言っといてよ!)
その後すぐに病院に行って、薬飲んだら治りました(ホッ)。
ということで、みなさんも自分で判断したり、
無理をしないで、病院に行きましょうね(爆)。
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